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#25

この物語は「東方」と「岡崎朋也(CLANNAD)」のクロスオーバー作品です
原作とは異なるキャラクタの性格や設定が含まれています

まとめ:http://bslb.blog25.fc2.com/blog-category-21.html
第一話:http://bslb.blog25.fc2.com/blog-entry-294.html
↓から書き方を少し変更
守矢編:http://bslb.blog25.fc2.com/blog-entry-329.html


今回、なんか長くなっちゃった気がするけど、気のせいよね?
無駄に長いとか、冗長だとか言われたら泣くよ!絶対に言うなよ!絶対だぞ!
#25「信仰、その行方」


「にとり!」
「朋也!―異変は解決したの?」
「あぁ、多分な」

妖怪を退治した後、朋也は神社へ戻ってきていた―秋姉妹はあの後すぐに目を覚まし、家に戻ったようだ
彼女たち曰く「少し休めば治る」とのことだったので、無理に連れてくることはしなかった

「早苗さんは?」
にとりは黙って首を振った
「そうか…」
早苗にとって、あの二柱は家族―あるいは親のような存在なのだろう
それがいなくなってしまったのだから、正気でいられる方がおかしい
どうするべきかと考える朋也を発見し、声をかける者がいた
「朋也!」
懐かしき声に振り向くと、いつもより少し汚れた巫女服を着た霊夢がいた
「霊夢?どうしてここへ?」
朋也が霊夢を認めると同時に、にとりも霊夢に気付いたようだ
「ちょうどいいや、情報の整理をしない?」
にとりの提案に反対する者はいなかった


「信仰を食らう妖怪ねぇ…それであいつらが負けたってこと?」
朋也の話に、霊夢は驚いたようだった
守矢の二柱の力は強く、そう簡単に負けるはずがない
しかし、あの妖怪は霊夢に会ったとき”ほぼ無傷”だったのだ
竜神が強かったにせよ、普通あり得ない話である

「あの二人のことなんだが―」
朋也が言い難そうに話を切り出す
「…あいつを倒したからって、全てが元通りになるか…私には分からないわ」
朋也が言いたいことが分かったのだろう
霊夢はそう答えた
かつては戦い、争った相手とはいえども、霊夢はこの状況を喜ぶことができなかった
「早苗…」
にとりが力なく呟く
3人の周りは重苦しい雰囲気に包まれた
―しかし、その空気を破る者が現れた

「そのことでしたら 問題ありませんわ」
空から声が降ってくる
朋也たちが声の主を探すと、紫がスキマから現れた
「紫?」
「分かるのか?」
霊夢と朋也がそれぞれ言葉をかける
「えぇ、人々の信仰心は正しき場所に戻る―これが宿命(さだめ)ですわ」
紫はそう言い切った
「それに、あの神は大切に想われています
 それがどれほどの力になるか―私でも計り知れませんわ」
不思議なことに、紫にそう言われると安心できる―そう朋也は感じた


ちょうどその時、この輪に近付く人物がいた
そして―
「さすがは幻想郷の賢者と呼ばれるだけある よく分かってるじゃないか」
紫にそう言った
「―神奈子!」
朋也はそこに立つ人物を認識し、つい大声を上げてしまった
「ふぅ、まだフラフラするよ~」
神奈子に遅れて諏訪子も歩いてくる
調子は悪そうだったが、大した問題があるほどではないようだ

「あら、元気そうね?商売敵がいなくなって安心してたのに」
霊夢が神奈子にそう声をかけた
「それは残念だったねぇ、生憎 この通り健勝さ」
霊夢の皮肉が分かっているのだろう、神奈子もまたそのように返した
「早苗を残して消えるなんてできないもんね~?」
にやりと笑い合う二人の横で、諏訪子が早苗の名を出した
「そうだ!早苗が中にいるんだ 早く顔を見せてあげてよ」
にとりの声を受け、二柱は早苗に会いに行った
しばらくして、中から早苗の泣き声が聞こえてきた
こんなに悲痛で、それでいて嬉しそうな泣き声を朋也は聞いたことがなかった
ふと気になってにとりを見ると、彼女も泣きそうになっていたが
朋也はそれを見なかったことにした


「よくやりましたね、朋也」
にとりと霊夢がいなくなってから、紫がそう話しかけてきた
「あのスペルカード、スキマを使ってか?」
朋也は疑問を率直にぶつけてみた
あの状況であのような真似ができるのは、紫以外にいないだろうと思えたからだ
「お見通しですか―さすがですね」
(前回と雰囲気が違う…どちらが本物の紫だ?)
飄々とした様子こそ変わらないが、何かが違う気がした
―もっとも、彼女と会うのはこれで2回目―正確には3回目―なのだが
「ですが、あの力はあくまであなたが持っていたものです
 私は預かっていただけですわ―来るべきときまでね」
「そうか…」
何やら事情がありそうだが、あえて聞かないことにした
恐らく、今の自分には理解できないだろうと思ったからだ
「あなたも疲れたでしょう?今はゆっくり休みなさい」
紫は優しげに微笑むと、スキマに身体を投じた
「あぁ、そうさせてもらうよ」
朋也がそう答えると、手を振って姿を消した


守矢の風は、今日も優しかった


続く?
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2010.02.10 Wed l 朋也と幻想郷 l COM(0) TB(0) l top ▲

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