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#28

この物語は「東方」と「岡崎朋也(CLANNAD)」のクロスオーバー作品です
原作とは異なるキャラクタの性格や設定が含まれています

まとめ:http://bslb.blog25.fc2.com/blog-category-21.html
第一話:http://bslb.blog25.fc2.com/blog-entry-294.html
↓から書き方を少し変更
守矢編:http://bslb.blog25.fc2.com/blog-entry-329.html

#28「忘れ去られた神」


夢を見ていた
妹思いの姉と、臆病で心優しい妹の夢を
性格がまるで反対な姉妹の夢を―

朋也は目を覚ます
(あれは…杏と藤林だよな?)
夢を思い返す…恐らく間違いはないだろう
(なんで今さらあんな夢を見たんだ?)
あの町に未練があるのだろうか?と考え、朋也は笑ってしまった
「まぁ、まだ忘れてないってことか」
朋也は考えを中断し、着替えることにした


昼食後、朋也と霊夢は早苗と話をしていた

「あの妖怪が解放したのは、川に昔から住んでいた水神様なんです」
早苗は、先の異変で出現した竜神をそう説明した
「水神?聞いたことがないわね…」
その説明に、霊夢は首を傾げた
妖怪の山と博麗神社が離れているとは言え、霊夢はその手の話は詳しいはずだ
朋也はそう思ったが、どうやら事情があるらしい

「かつての人々は水神様を祀っていたようですが―」
「その信仰がなくなって姿を消していた、か」
早苗の言葉を朋也が引き継いだ
いつか話していた”人と神の関係”を思い出す
川が氾濫すれば、あるいは枯渇すれば、水神へ祈りを捧げていた人々
しかし、人々は川に防波堤を作り、貯水池を作り、井戸を作った
やがて水神は信仰―畏怖の対象ではなくなった

「そこに穢れた信仰心を無理やり集めて復活させられた、と」
「はい それが今回の異変の全容です」
早苗は朋也の言葉を肯定する
神は信仰を失っただけでは消滅はしない―その名を完全に忘れ去られた時、その存在が消滅する

謂わば休眠状態にあったとは言え、あの妖怪は神を操ったに等しい
その脅威は巫女である二人はよく分かっている
だからこそ、この異変が”解決した”ことに安堵しているようだ

「…だが、これで終わりじゃない」
朋也はポツリと呟いた
「どういうこと?」
霊夢が問いかける
「根拠はないが…そんな気がするんだ」
「まだ気は抜けないということですか…」
朋也の言葉に、早苗は緊張した面持ちになる
その恐怖を味わった者なのだから、それは自然な反応だろう
「そんなに気を張らなくていいわよ」
その早苗を、霊夢が優しく諭した

「この幻想郷がそう簡単に壊れるわけないわ
 それに、早苗も―朋也も手伝ってくれるんでしょう?」
霊夢は二人に微笑みかけた
「むしろ、俺が何とかしなきゃならないからな」
あの異変を経験して、それを無視することなどできるわけがない
そもそも、アレは自分への試練かもしれないのだ
「…あまり無理はしないでくさいね」
早苗が心配そうに声をかける
まったく、この少女は自分の事よりも朋也の事が心配らしい
「それこそ無理な相談だな」
朋也は苦笑しながらそう言った


「それでは 私はこれで」
「気をつけて帰りなさいよ?」
「またな」
各々が別れを告げる
早苗が飛び立った後、霊夢が思い出したように言った
「―よくやったわね 朋也」
異変を解決した労いなのだろう、霊夢はそう言った
「霊夢もな」
少しおどけたように朋也は返した
そこには、信頼し合った男女の姿があった


朋也の旅は、まだ始まったばかりである


続く?
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2010.02.20 Sat l 朋也と幻想郷 l COM(0) TB(0) l top ▲

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