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#34

この物語は「東方」と「岡崎朋也(CLANNAD)」のクロスオーバー作品です
原作とは異なるキャラクタの性格や設定が含まれています

まとめ:http://bslb.blog25.fc2.com/blog-category-21.html
第一話:http://bslb.blog25.fc2.com/blog-entry-294.html
↓から書き方を少し変更
守矢編:http://bslb.blog25.fc2.com/blog-entry-329.html
#34「小さな宴会―後編」


「なぁ朋也、前は早苗んとこ行ってたんだろ?
次はどこに行くつもりなんだ?」
魔理沙は朋也にそう聞いた
守矢神社から帰ってきて約1ヵ月―ここ博麗神社で、以前のように主に霊夢や魔理沙と日々を送っていた
紫には"焦らなくていい"と言われたものの、そろそろ次を決めるべきだろう

「まだ決めてないな…どこかいい場所知ってるか?」
そこで、魔理沙に聞いてみることにした
目の前にいるということもあるが、巫女である霊夢よりは外に出ているかと思ったからだ
「そうだな―」
魔理沙があごに手を当て、考え始める
だが、その行動はすぐに中断させられることになった
「なら、紅魔館へいらっしゃい」
「…レミリア?」
魔理沙と朋也が声に気付き、顔を上げる
そこにはいつか見た少女と、その従者がいた

「どういう風の吹きまわしなの?」
いつしか、霊夢も会話に加わっていた
「純粋なる興味よ―異変を解決した来訪者なんて面白そうじゃない?」
霊夢の質問にレミリアが答える
その姿は―外見に似合わず―堂々としており、どこか気高ささえ感じさせられた
「なるほどな、確かに朋也は面白いぜ」
レミリアの言葉に魔理沙がうんうんと頷いた
どうにも、この世界に来てから"面白い人間"という評価が定着しているような気がした

「そうか?おまえたちの方がよっぽど面白い気がするが…」
「それは外の世界の基準で、でしょう?
 私はアナタに興味があるの」
少し悔しかったので言い返してみるが、軽く避わされてしまった
しかも上目づかいで、悪戯っぽく―妖艶な笑みをこちらに向けてきた
どこか寒気さえする妖しさに、一瞬心を奪われそうになる
「妙なものに好かれたものね」
やれやれといった風に霊夢が言う
前に聞いた話だが、レミリアはかつて霊夢と死闘を繰り広げたらしい
結果は霊夢の勝利に終わったが、改心したレミリアは霊夢にストーキン…もとい、ご執心となった
そしてしばらくは、まるで付き纏うように行動していたという
―つまり、今度の対象は朋也になったというところだろうか?

「それで、アナタの返答は?」
待ちくたびれたのか、レミリアは急かすように聞いてきた
「俺は―」
自分でもどう答えようと思っていたのかは分からない
だが、何か言った方がいいだろうと思い、口を開けた瞬間に違う声が聞こえてきた

「春ですよ~」

その場にいた者たちが空を見上げる
すると、一体の白い妖精が飛んでいるのが見えた

「春ですよ~」

「お、リリーホワイトがついに来たか」
「これで里にも春が来るな」
「いつ見てもすごいわね…」

魔理沙が、慧音が、咲夜が呟く

リリーが通った側から木々が色付き、花を咲かせていく
蕾は膨らみ、草は芽吹き、暖かい風が通り抜ける
その風からは不思議と春の香りがした
その様は、まさしく自然の神秘としか表現のしようがなかった


「―今日のところは引き上げね
 行くわよ、咲夜」
「えっ?返事を聞かなくてよろしいのですか?」
「そう急かすことはないわ―彼は紅魔館に来る
 それが運命なのだから」
「なるほど、では仰せのままに」


「…あれ?レミリアはどこに行ったんだ?」
朋也たちの意識が地上へ戻ったとき、すでにレミリアと咲夜の姿はなかった
「いなくなってるわね…また何か企んでるのかしら?」
霊夢が心配そうに言う
先の異変に続いてレミリアまで異変を起こしたら―そう思ったのだろう
「どうだろうなぁ?最近、あいつら大人しいからな~」
それを知ってか知らずか、魔理沙は暢気な風に言う
「そんな時こそ危ないのよねぇ」
場が和むかと思われたが、それでも霊夢はブツブツと呟いていた



「コワ…ンダ…ドウスレ…インダ…」

魔法の森に、不気味な蒼き影が蠢いていた


続く?
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2010.03.24 Wed l 朋也と幻想郷 l COM(0) TB(0) l top ▲

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