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#37

この物語は「東方」と「岡崎朋也(CLANNAD)」のクロスオーバー作品です
原作とは異なるキャラクタの性格や設定が含まれています

まとめ:http://bslb.blog25.fc2.com/blog-category-21.html
第一話:http://bslb.blog25.fc2.com/blog-entry-294.html
↓から書き方を少し変更
守矢編:http://bslb.blog25.fc2.com/blog-entry-329.html
紅魔館編:http://bslb.blog25.fc2.com/blog-entry-469.html
#37「そして意識を失うか?」


咲夜に連れられて、紅魔館のあちこちを回った
食堂に浴室、朋也に充てられた部屋に時計台
大体のところを回り終え、レミリアの部屋に向かっていると、一つの小さな影が走ってきた

「さ~く~や~♪」
「ん?」
その声に気付き、朋也が振り返ると同時に強い衝撃を受ける
「ノォッフッ!?」
その勢いで吹き飛ばされ、壁にぶつかり、身体を叩きつけられた
「い、妹様!?」
咲夜の声が遠くで聞こえる―そのまま、朋也の意識は海へと沈んでいった

「あれ?咲夜…?あれ?それじゃ、あれ誰?」
「妹様、事情は後で説明しますから!」


「起き…と…や…て…とも……」
どこかで声が聞こえる
どこか懐かしいような
どこかで聞いたことのあるような声

「起きて……て…朋也ぁ」
声が鮮明に聞こえてくる
徐々に意識が戻ってくる
目に光が戻ってくる

「…?ここは…?」
朋也はベッドの中にいた
目に映るのは紅い天井、見慣れない装飾品、そして―
「あぁ、良かった~大丈夫?朋也」

見たことのない少女がいた
赤い服に鮮やかな金髪、そして何よりも特徴的な羽―クリスタルのようなものが付いている
「…誰だ?」
朋也はその少女に聞いた

「私はフランドール・スカーレット、フランって呼んでね、朋也」
「フラン…スカーレット?ひょっとして、レミリアの妹か?」
記憶を辿りながら、フランにそう聞く
なんとか現状の把握はできてきているようだ
「そうだよ?お姉様が私のことを話すなんて珍しいね」

フランの姿を見て、意識を失う直前のことを思い出した
朋也に体当たりを喰らわしたのは、たしかこのフランだった
だが、どうやってもこの少女から悪意は感じられなかった
(力が強すぎるだけか…?)
「妹様―あら、もう大丈夫なの?」
朋也があれやこれやと考えていると、咲夜が部屋に入ってきた


「やっぱりそうだったのか」
朋也は咲夜の説明に納得する
フランは力の制御がほとんどできないらしく、並の人間がそれを受けるとタダでは済まない
そして、咲夜に飛びつくつもりが、間違って朋也に体当たりをしてしまったらしい
その結果が今の状況である
だが、幸いにも身体が少々痛むだけで特に別状はないようだ
当のフランはというと、朋也の布団に突っ伏して寝ていた

「妹様は―およそ500年もの間、地下室に閉じ込められて過ごしていた…それは言ったわよね?
 そのせいでこの世界の常識も、自分のことさえもよく理解してないの」
咲夜はフランの頭を撫でながら言う―その表情はどこまでも優しい
少々気が触れたところがあり、あまりに危険なので幽閉されていた
だが、霊夢に敗北してからは精神が落ち着き、今では館内のみなら自由が許されているらしい

そうこう話しているうちに、フランが目を覚ました
「ん…あれ?寝ちゃってた?」
目を擦りながら咲夜に聞く
朋也はその様子を見ながら、不思議な感覚を味わっていた
目の前の、小さな、無邪気な目を持つ少女―それにどこか既視感を持ったのだ
だが、やはりそれがカタチとなることはなかった


「それじゃね、朋也♪」
フランが手を振って部屋から出ていく
その背中はどこか楽しげであった
「さて…私も夕食の準備があるから失礼するわ
 ―まだあまり動いちゃダメよ?食事は持ってきてあげるから、ここでじっとしてなさい」
そう言い残して咲夜も出ていった
朋也は一人残された部屋の中で一日を振り返る
(レミリア・咲夜・美鈴・パチュリー・フラン…今回は一段と騒がしくなるかもな)
朋也の表情は、どこまでも楽しそうだった


続く?
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2010.04.18 Sun l 朋也と幻想郷 l COM(0) TB(0) l top ▲

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